名前を入れない墓石って可能なの?伊勢の石材店が解説!

2020年9月12日

「墓石に名前を彫りたくない」

このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。

墓石にはさまざまな文字が彫られています。

一般的な墓石には前の面に家名が彫られていて、裏面などに故人の名前が彫られています。

この名前は必ず彫らなければいけないのでしょうか。

伊勢の石材店が解説いたします。

 

□墓石に名前を彫る理由

 

墓石に彫る名前は一般的には法名や戒名と呼ばれ、現在では人が亡くなった際に菩提寺の住職から故人に授けてもらいます。

元々は、成仏して極楽浄土へ往生するために戒名をいただいていました。

仏さまとして成仏して極楽浄土へ往生するには、「仏弟子」となる必要があるとされています。

出家をして「仏弟子」になった証が法名であるため、死後に法名を授かり、その証明として墓石にも戒名が彫られるのです。

 

現在では宗教感が薄れてきているため、成仏のために戒名を記すという考え方も薄れてきています。

そのため、伝統やならわしとして戒名を彫っているという方も多いでしょう。

また現代ではお墓の形が多様化していて、お墓に戒名でなく本名を彫る場合もあります。

お墓には決まりはなく、親族や自分の好きなようにお墓に文字を彫れるのです。

 

□墓石に名前を彫る必要はない

 

墓石に名前を入れたくないとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

そのようなことは可能なのでしょうか。

墓石に彫る名前や文字には、決まったルールはありません。

そのため、戒名以外にも本名を彫ることも可能でした。

ルールがないため、もちろん名前を彫らなくても問題はありません。

 

墓石に名前を彫りたくない理由はさまざまです。

お墓は人が亡くなったあとに親族や未来の子孫が亡くなった方のことを思い起こすためにあるという側面があります。

しかし、死後に名前を残したくないという方もいらっしゃいます。

 

また、理由はそれだけではありません。

近年ではデザインに凝ったお墓にしたいという方も多いです。

お墓のデザインといえば、縦長の墓石を思い浮かべる方は多いでしょう。

しかし、デザインにも決まりはなく、自分らしさを発揮したお墓にできるのです。

 

例えば、装飾のないシンプルなお墓にしたいという方もいらっしゃるでしょう。

そのような場合文字がデザインの邪魔になってしまいます。

こうした場合にも名前を入れないという選択肢が考えられます。

 

□まとめ

 

今回は、墓石に彫る名前について解説いたしました。

お墓に対する考え方は人それぞれです。

名前を彫らないという選択肢も可能です。

名前を彫らないお墓を希望の場合は、ぜひ石材店にご相談ください。