お墓に供える花の選び方は?
2017年4月12日
お墓参りではお花をお供えするのが一般的です。
お花にはさまざまな種類があり、色や価格なども違うので、どんな花を選べばよいのか迷うところでしょう。
基本的には「好きな花を選ぶ」というので大丈夫です。
明るめの色で3~5色程度をそろえ、予算は500~2,000円程度というケースが多めです。
和型のお墓にお供えした花
菊科の花が多め アイリスやユリなども
お墓参りでお供えするお花は故人の供養と同時に、お参りする人に対して命のはかなさや尊さを教える意味があるとされています。
花の選び方に特に決まりはなく、故人が好きだったお花や庭で育てているお花をお供えするのもありです。
しきたりを大切にしたい場合には、色を基準に選ぶのがおすすめです。
白、黄色、紫の3色もしくは白、黄色、ピンク、赤、紫の5色を中心に明るい色でまとめるのがよいでしょう。
洋型のお墓にお供えした花
一方で「亡くなってから四十九日までは白系統に限る」という風習もあるので、気にする人がいる場合は合わせた方が無難です。
お供えとしてよく利用されるのが輪菊や小菊、洋菊など菊科のお花やカーネーション、トルコキキョウ、ユリなどです。
菊には邪気を祓う効果があるとされており、長もちすることもあってお墓のお供えとしてもっともよく使われています。
邪気を祓う効果があるとされる、菊の花
その他、春はアイリスや金仙花、菜の花、桜、スターチス、夏はリンドウ、ケイトウ、グラジオラス、ホオズキ、キキョウなど、秋はコスモスなど季節のお花を利用するのもおすすめです。
なおタブーではないものの、トゲや毒のあるもの、香りが強いもの、つる性など支えがないと立たないお花は不向きとされています。
アイリスの花
予算は500~2,000円程度が一般的
お墓参りのお供えとしてスーパーや花屋さんなどで販売されているものは、500~2,000円程度が多いようです。
ユリなどはやや高めなので、予算に合わせてお花を選ぶとよいでしょう。
本数で言うと3本、5本、7本といった奇数単位がよいとされています。
お花を生けるお墓の花入れには容量の限界がありますから、あまり多くても困ることになります。
お彼岸やお盆など、他にもお参りする人が重なる時期には、親族や親戚と相談して決めるのが無難です。
水切りと漂白剤、砂糖で長もち
せっかくのお供えですから、お花が長くもってくれるよう生ける際に一工夫してみましょう。
「水切り」をしっかり行えば、シャッキリした状態を長く保つことができます。
水切りは水を張ったバケツなど、水中で茎を切るテクニックです。
お花は茎にある導管という管を通じて水を吸い上げているのですが、茎を水中で切るとこの導管に空気が入って吸い上げが悪くなるのを防ぐことができます。
また茎を切る際にはよく切れるハサミやカッターナイフで斜めにスパッと切るようにしましょう。
切り口がつぶれてしまうと導管がふさがれてしまい水揚げが悪くなります。
さらに花入れに入れるお水にも一工夫すると、もちがよくなります。
おすすめは少量の塩素系漂白剤とお砂糖。
漂白剤を入れることで水中の雑菌繁殖を抑え、お砂糖で養分を補うことができるため、お花が長もちするようになります。
もちろんお花を選ぶ時に長くもつものを選ぶのも大切です。すぐにしぼむムクゲや散ってしまうポピーなどは不向きです。
まとめ
お花を選ぶ時に一番大切なのは、亡くなった人をお花で供養してあげたいと願う気持ちです。
あとは予算や季節に合わせてチョイスすれば、故人やご遺族からも喜んでいただけるはず。
わからないことがある時には、親族の方と相談してみるのもよいでしょう。